フランク・ウェイクフィールド 特集

さてさて、ブルーグラス・マンドリンのかなりの異端児、フランク・ウェイクフィールドの奏法に注目です。
私もお会いしたことがるのですが、かなり性格も変わりダネです。あの一本1千万円近くするというロイド・ロアーをオーブンで焼いたり、
来日した時も、関西空港から、神戸へ向かうバスの中でなりふり構わず、マンドリンを弾き倒した、という話は今や有名な話でもあります。

で、そんなやんちゃなフランクさんですが、ケッタキアンズ、グッド・オール・ボーイズなど、時を経て、今の彼のスタイルが独特なものとして確立されていきます。
いわゆる、チャイム奏法や、変則チューニングなどに代表されるんですが、ビル・モンローに対する強烈な影響も感じられます。

今回私が注目して特集するのは、96年発表の、『That was now....This is then!(直訳・あれは今だった・・・それは、その時!)』という不思議なタイトルのアルバム。
まずは、彼の奏法の一環として、以下のフレーズにトライしてみてください。
この奏法は、そのアルバムの他、デビッド・グリスマンがプロデュースしたオムニバス・アルバム『Mandolin Extra Baganza』の中に入っている曲、
『Golden Slippers』でも聴くことができます。次回の特集・第2回、第3回は、このダブルストップを組み合わせた応用が中心となります。

アップ・ダウン・アップ・ダウンと交互に弾く感じで、弾くように挑戦してみてください。

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