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ブルーグラスのコミュニティー |
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【ブルーグラスはマイナーな音楽!?】
ブルーグラスという言葉自体が日本では、ほとんど全くといっていいほど、一般への知名度は無いですよね。アメリカでも一部の地域を除くと決して恵まれた環境とは言い難い業界です。長年のファンであれば、そういったことを私よりも感じていらっしゃることでしょう。
どれくらいマイナーかというのを、いろんな演奏家から聞いたところによると。。。
「1000人の聴衆の前で、ブルーグラスを知っているかどうかを聞いたら一人しか手を挙げなかった。」
「日本で3000枚、本場のアメリカでも10000枚売れたら大ヒットの業界。」 などなど。
どこまで本当かは別として、私が済んでいる市の人口約35万人の中で、分かっている現役のブルーグラスのプレイヤーは7人しかいませんから、割合にすると5万人に1人という、ほとんど天然記念物(?)状態です。ブルーグラスに関連した楽器を持っている、持っていた、聞いている、聞いたことがある、を入れるともうちょっと数字は上がると思いますが、それでも十分マニアックですよね。
「○○さん結婚したらしいよ。相手は普通の人(=ブルーグラス人の間では、ブルーグラスに関わったことが無い人を指す)だってね。」
なんて会話もあるくらいです。なんだかブルーグラス人が異常な人みたいですね(ある意味当たっていますが・・・。)。
私も中学の時に偶然フラット&スクラッグスを聞いて、高校卒業するころになって、初めてそれがブルーグラスという名前のジャンルであることを知るようなありさまでしたしね。そりゃ、市内のCDショップを探しても一枚も見つからないわけです。ネットの無い時代、しかも田舎だったから余計に情報がなかったという過去を思うと、今はネットで何でも調べられる分、そうした機会を失わずに済んでいる若者も多いのかな、という気もします。
【ブルーグラス・フェス】
そんなブルーグラス業界ですが、小さいがゆえに結束も固いです。この世界にどっぷり漬かると抜けきることができないほど強力かつ魅力溢れる世界が待っています。プロのミュージシャンとも普通に知り合えて仲良くなれる、というのもブルーグラス界の魅力ですしね。
そうした、ブルーグラスどっぷりワールドを体感したければ、全国各地にあるブルーグラス・フェスに行かれることをお薦めします。
私は、最初に行ったブルーグラス・フェスに一人で乗り込んだものの、
「あれっ?会場内にいる人々はみんながお互いに知り合い同士らしぞっ。」
という摩訶不思議シチュエーションにかなり面食らった記憶があります。外から来た人間にはには、ブルーグラス・フェスはほとんど同窓会状態にしか見えません。
が、そこは結束の固いブルーグラス界。会場に入って数分もしないうちに
「兄ちゃん、一人で来たの?まあ、ウチで食事でもしていきなよ。」
と、そのままご厚意に甘えて食事を共にし、一気に翌日そのままステージまでやってしまう始末。
フェス後も、
「ヒマだったら、ライブ遊びにこないか?」
と、電話がかかってきたりと、アフター・サービス(?)も完璧です。 たまたまそのフェスで知り合った人たちが関西ブルーグラス界の重鎮お歴々でしたので、今考えるとこれが「間違いの元」いやいや、私の人生を変えてしまった出来事だったように思えます。
【各地域のブルーグラス】
フェス以外にも、こうしたコミュニティーが全国各地にあり、それぞれの活動を行っています。中四国ブルーグラス・コミュニティー(CSBC)さんのように毎月ジャム会を開いたり、ライブなどのイベントが盛りだくさんの地域もあります。私がわかっている範囲では、東京、北陸、奈良、阪神、大分などなど。
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